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予防歯科

予防歯科の重要性

予防歯科は、歯のトラブルが起きないように日頃からメインテナンスを受けてむし歯・歯周病のリスクを軽減する考え方です。むし歯や歯周病の再発を防止するうえで定期検診が重要です。歯科医院で3カ月に1回程度は、歯科衛生士によるクリーニングを受けて歯垢・歯石除去を行いましょう。また、セルフケアの質を向上させるための歯磨き指導の内容も実践することをおすすめします。日本は、歯の痛みが出てから歯科医院を受診するという考え方が一般的ですが、それだと歯を失うリスクが高まります。実際、他の先進国では予防歯科の考え方が浸透しており、80歳で歯の残存数が21本という報告もあります。

時間の経過とともに歯垢・歯石が蓄積する

一般的に歯垢(プラーク)は、セルフケアだけでは60%ほどしか落とせません。その後、数日経つと硬い「歯石」となり、歯ブラシやフロスでは除去できなくなります。そのため歯科医院で専用の歯科用器具を使用して歯垢・歯石を除去する必要があります。歯石の表面には歯垢が付着しやすいため、こまめに取り除かなければむし歯や歯周病のリスクが高まります。

一度むし歯・歯周病になるともとの状態に戻りにくい

むし歯や歯周病は一度かかると、元の健康な状態に戻すことが難しく、進行するほど回復が難しくなります。治療しても進行を止めることしかできません。さらに、一度かかったむし歯や歯周病は再発しやすいため、最良の方法は予防することです。

より精度の高い歯垢・歯石除去を可能にする「エアフロー」

エアフローは、専用のパウダーと高圧のジェット水流を組み合わせて、歯垢や着色汚れを効果的に除去する方法です。粒子は非常に細かいうえに水流によって吹き付けるため、歯を傷つけずに汚れを落とすことができます。さらに、通常の歯科用器具では届きにくい歯周ポケットの内部や矯正装置の周辺などの汚れも効果的に除去します。詰め物・被せ物治療やインプラント治療など人工歯がお口の中に入っている方やより精度の高い予防を行いたい方におすすめです。

「エアフロ―」のメリット

着色汚れやプラークを徹底的に除去できる

エアフローの微粒子パウダーは、狭い隙間や歯の表面の凹凸にもしっかりと入り込みます。これにより、歯ブラシや通常のクリーニングでは取り除きにくい着色汚れやプラークを徹底的に除去できます。

短時間で処置できる

エアフローは、高圧のジェット水流と微粒子パウダーを組み合わせて使用するため、効率的に汚れを除去できます。30〜40分と通常のクリーニングよりも迅速にお口全体をきれいにできて、患者様の負担も抑えられます。

歯や詰め物・被せ物を傷つけない

エアフローは、特殊な微粒子パウダーを高圧の水流で吹き付けることで汚れを除去します。この微粒子パウダーは非常に細かく、歯面や修復物を傷つける心配がありません。また、器具が歯に直接触れないため、歯や詰め物・被せ物を傷つけるリスクが軽減されます。

むし歯・歯周病の予防につながる

エアフローは、単に着色汚れを除去するだけでなく、むし歯や歯周病の原因となるバイオフィルムも取り除きます。特に、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目など、通常のクリーニングでは届きにくい箇所のバイオフィルムもエアフローによって徹底的に除去できます。

クリーニング後しばらくは汚れがつきにくい

エアフローによるクリーニング後は、歯の表面が滑らかになります。そのため、歯垢や着色汚れが再付着しにくくなります。つまり、定期的にエアフローを行うことで、清潔な口腔内を維持できます。

予防歯科メニュー

定期検診

歯科医師がむし歯や歯周病の有無をチェックし、口腔内の健康状態を評価します。定期検診を受けているとむし歯・歯周病を早期発見することができます。結果的に負担の少ない治療ですむため、痛みが苦手な方は、定期的に歯科医院を受診しましょう。

染め出し

歯垢を染め出すことで、磨き残ししやすい箇所が明確に分かります。そのため、歯磨きの癖の改善に役立ちます。磨けていない部分を把握することで、より適切なメインテナンスが可能です。

歯磨き指導

歯みがき指導患者様の歯の形や歯磨きの癖に合わせて、適切な歯磨き方法を歯科衛生士が指導します。また、デンタルグッズの選び方もアドバイスします。セルフケアの質向上に活かして頂ければと思います。

フッ素塗布

フッ素塗布歯質を強化し、むし歯になりにくくするために歯にフッ素を塗布します。特に乳歯のむし歯予防に効果的です。お子様の歯だけでなく、大人の方の歯にも効果がありますので、定期的なフッ素塗布をおすすめします。

クリーニング【PMTC】

歯科衛生士が専用の歯科用器具やペーストを使用して、歯の表面に付着した歯垢や歯石を徹底的に取り除きます。歯ぐきが引き締まり、口臭予防の効果も期待できます。

位相差顕微鏡による口腔内の細菌検査

当院は、位相差顕微鏡による口腔内の細菌検査も行っています。この検査を行うことで、むし歯や歯周病の原因菌を特定したり、口腔内の細菌の種類・量を把握したりすることが可能です。位相差顕微鏡を使用して治療前後の口腔内細菌の変化を観察することで、治療の効果を評価することができます。

位相差顕微鏡検査

むし歯・歯周病の再発防止には定期検診

歯科治療が終了した後、患者様のお口の健康を維持するためには、定期的なメインテナンスが不可欠です。適切な歯科治療で、むし歯・歯周病の症状が改善されても、メインテナンスを怠ると再発するリスクが高まります。一般的に3ヶ月に1回程度は、歯科衛生士によるクリーニングを受けることが推奨されています。歯科医院で歯垢や歯石を徹底的に除去することで、口腔内を清潔に保つことが可能です。また、ブラッシングやフロスの使い方を確認し、必要に応じてアドバイスいたします。いつまでも食事や会話を楽しむためにも、定期的に歯科医院に通うことが大切です。まずはお気軽にご相談ください。