歯医者で行う「位相差顕微鏡検査」
とは?
細菌の種類・量を把握して患者様に合った治療と予防方法のご提案
位相差顕微鏡検査は、口腔内の汚れを少量採取し、位相差顕微鏡を用いて観察します。その結果、歯周病菌の有無や量を確認することが可能です。患者様お一人おひとりの口腔内環境は異なります。そのため、位相差顕微鏡検査を行うことで患者様に合ったオーダーメイドの治療・予防方法のご提案につながります。
「位相差顕微鏡検査」の流れ
1口腔内の細菌採取
歯周病が進行すると、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。健康な方の場合、この隙間は1~2mm程度ですが、重度の歯周病になると7mm以上の深さに達します。この歯周ポケット内に溜まっているプラークを採取します。
2スライドに細菌を置く
採取したプラークを透明なガラス板(スライド)の上に設置します。その後、カバープレートを被せて準備は完了です。
3位相差顕微鏡で確認
ステップ2で用意したプレパラートを位相差顕微鏡に設置して、細菌の種類や量を確認します。検査結果をもとに、患者様に合った治療計画と予防方法をご提案します。
位相差顕微鏡検査を受けるメリット
正しい歯磨きやフロスなどでセルフケアを行っていても細菌をゼロにすることは、不可能です。歯科医院で位相差顕微鏡検査を受けて、口腔内にどんな細菌がいるかや量を把握することで、適切な治療計画や予防方法の立案に役立ちます。むし歯・歯周病になりにくい口腔内環境を整えるために位相差顕微鏡検査を受けてみませんか?痛みはほとんどありませんのでご安心ください。また、3か月に1回程度は、歯科衛生士による歯垢・歯石除去などのプロフェッショナルケアを受けることをおすすめします。その結果、痛みを伴う治療を受けるリスクを軽減できます。